再会と熱狂が交差する一日!「生涯剣道」の原点に立ち返る——第36回学連剣友剣道大会レポート

OB・OGが再び集う、年に一度の「同窓剣道」の祭典

2025年12月7日(日)、ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)にて、第36回学連剣友剣道大会が開催されました。

大学の垣根を越えてOB・OGが集い、母校の名を背負い再び竹刀を握る——
“同窓剣道の祭典”と呼ぶにふさわしい、熱と絆に満ちた一日となりました。

世代を越えて紡がれた絆とドラマ

■ 男子1部:アクシデントを跳ね返した中央大学、三連覇

副将の負傷欠場という予想外の事態が発生した中央大学。しかし、残るメンバーが「仲間のために」と結束し、層の厚さと精神力で見事勝ち切り、三連覇を達成しました。
団体戦の真髄を体現する“絆の勝利”でした。

■ 女子部門:新たな風が吹く

女子1部では東京学芸大学が、女子2部では筑波大学がそれぞれ初優勝。
スピード、技術、戦術のレベルが年々高まる女子剣道の勢いを感じさせる大会となりました。

■ 男子2・3部:OBとは思えない熱気とスピード

男子2部は国士舘大学、男子3部は日本体育大学が優勝。
どの大学もOBとは思えないキレと攻めを見せ、
「まだまだ負けていられない」という生涯剣道の情熱が溢れていました。

剣道だからこそ生まれる“縁”

学連剣友大会の魅力は、試合そのものだけではありません。
審判を務める先生方、応援に駆けつけた同期・先輩・後輩、そして家族連れ——。

会場のそこかしこで学生時代の記憶がよみがえり、
再会の握手、笑顔、声援が交差する“独特の温かさ”が広がっていました。

また、最高齢83歳の大先輩が出場されたカテゴリでは、
審判の先生が「いつも以上に緊張しました」と語る場面もあり、
世代を超えて剣を交えるこの大会ならではの特別さを感じさせました。

パンフレットに掲載された広告も話題に

当日は剣縁会員の姿も多く見られ、パンフレットに掲載された剣縁の広告が来場者の目を引きました。

特に今回は、第36回大会に出場している各校のご出身である剣縁法人会員の皆さまをピックアップして紹介した特別広告が大きな反響を呼びました。

「え、○○先輩が会員に?」「この企業さん、剣縁だったのか!」
といった声があちこちから聞こえ、出場校OBの方々が興味津々でお声がけくださる場面も。

広告をきっかけに、

  • 出場校OBとの新たなつながり
  • “母校 × 剣縁”という文脈での会話
  • 剣道を通じたネットワークの広がり

などが自然に生まれ、まさに本大会ならではの“生涯剣道コミュニティ”の姿が垣間見られました。

試合後は錦糸町に“第二道場”が誕生

試合後には、錦糸町の各飲食店に大学ごとの“第二道場”が出現。
「来年こそは!」「またこのメンバーで出よう!」
そんな声が飛び交い、冬の夜に熱が残るほどの盛り上がりを見せていました。

【筆者(原戸)より】生涯剣道の舞台に立つ喜び

筆者(原戸)も関西学院大学東京剣友会の一員として大会に参加しました。
(※結果の詳細は割愛しますが…)
母校を背負って竹刀を握るこの瞬間は、年に一度の大切な時間です。

若手から大先輩まで、全員が剣道でつながる——“これが生涯剣道なのだ”と再認識した一日でした。

また来年、同じ会場で、同じ仲間と再び竹刀を交えることを楽しみにしています。

第36回大会主要結果

部門優勝準優勝三位
男子1部中央大学筑波大学国士舘大学、日本体育大学
男子2部国士舘大学日本大学流通経済大学、中央大学
男子3部日本体育大学早稲田大学国士舘大学、順天堂大学
女子1部東京学芸大学順天堂大学早稲田大学、日本大学
女子2部筑波大学日本体育大学流通経済大学、埼玉大学

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